阿弥陀寺の縁起

当寺は今から1200有余年前、聖武天皇の御妃光明皇后が御産を悩まれているときに、当時和泉の国の行基に皇后御安産のための秘法を修めよと勅命を下されました。

行基は、槇尾山の西南に当たる清浄の滝において三七日の間、水ごもりをとって安産の秘法を習得したところ、満願の日の天平11年(西暦739年)3月15日(旧2月15日)の夜明けごろ、滝頭の大桜樹の上に光明が現れ、あたりを照らし金色さんぜんたる阿弥陀如来が影向され、玉のような皇子御安産の由を告げ知らせてくださいました。

ここで行基はこのあらたかな霊験に感激し、直ちにその大桜樹を伐りて、今はっきりと目のあたりに拝んだ如来様の尊像を刻んで当寺に安置しました。それより女人安産の守り仏としてあがめうやまわれています。

特に4月第1日曜日の大般若法要には、各方面からの参拝者で終日盛大に賑わいます。